インフォメーション

2024/09/26

総務省2023年住宅・土地統計調査

総務省は、2023年住宅・土地統計調査の確定値(10月1日時点)を公表した。

全国の空き家の数は今年4月の速報値時点より2千戸多い900万2千戸で、過去最多だった。

住宅戸数に占める割合は13.8%で速報値と同じだった。

賃貸用や別荘などを除いた使用目的がない空き家に限って見ると、385万6千戸あり、全体の5.9%を占めた。

使用目的の無い空き家は5年前の前回調査から36万9千戸増加。

一戸建てが285万1千戸で最も多い。

住む人が長期間おらず、倒壊の危険や景観悪化などの懸念から、行政による空き家対策の主な対象となる。

使用目的のない空き家が占める比率を都道府県別で見ると、鹿児島が13.6%で最高、最も低いのは東京の2.6%だった。

市町村別では高知県土佐清水市(32.9%)、三重県尾鷲市(31.0%)の2市が30%を上回った。

2024/09/01

空き家のシロアリ被害

実家のシロアリの被害に気付く方の多くが、ゴールデンウイークで帰省した時と、お盆で帰省したときです。
そして、お盆に気づくシロアリの種類は、ほかのシロアリに比べて食害のスピードが速いため、特に危険性が高い種類なんです。
シロアリは、気づかないうちに家屋に重大な損害を与える厄介な存在です。

大切な実家を守るために、今すぐ知っておくべき情報をお届けします。

1.空き家とシロアリ被害の関係
1.1 シロアリの生態と活動
シロアリは、一般的に考えられているようなアリの仲間ではなく、ゴキブリに近い昆虫です。
地中や木材内部に巣を作り、24時間365日休むことなく活動を続けます。日本では主にイエシロアリとヤマトシロアリが家屋被害の原因となっています。

1.2 空き家がシロアリに狙われやすい理由
空き家は、人の目が行き届かないため、シロアリの侵入や繁殖を見逃しやすい環境です。
また、換気不足による湿気の増加や、放置された植物の繁茂がシロアリを引き寄せる要因となります。

2.シロアリ被害の実態
2.1 被害の種類と程度
シロアリは、家屋の柱や梁、床下など構造材を食い荒らします。
深刻な場合、建物の強度が著しく低下し、最悪の場合は倒壊の危険性も生じます。
また、家具や書籍なども被害を受ける可能性があります。

2.2 経済的損失の規模
日本におけるシロアリ被害の経済的損失は非常に大きく、年間で推定3,800億円に達するとされています。この損失には、シロアリの駆除費用や被害箇所の修繕費用、さらには住宅の資産価値の低下などが含まれています。
空き家の場合、被害の発見が遅れるため、修繕費用がさらに高額になる傾向があります。

3.シロアリ被害の兆候と発見方法
3.1 目視で確認できる兆候
・蟻道(ぎどう)と蟻土(ぎど)の確認・・基礎コンクリート、束、土台などの表面に土や排泄物でできた蟻道がないか、木材の割れ目や継ぎ目に蟻土が詰められていないか確認します
・羽アリの発生(特に春から初夏)・・3月から5月の昼間に黒色の羽アリを見かけた場合はヤマトシロアリの可能性、5月から7月の夜に電灯に集まる黄褐色の羽アリはイエシロアリの可能性があります(イエシロアリの方が被害が大きいです)
・床がきしんだり、歩くとフワフワした感じがする

3.2 専門家による調査の重要性
これらの兆候を見つけた場合、早急に専門業者に相談することが重要です。シロアリ被害は早期発見・早期対処が鍵となり、被害の拡大を防ぐことができます

4.空き家のシロアリ対策
4.1 予防法
空き家のシロアリ対策は非常に重要です。適切な対策を講じないと、建物の構造に深刻なダメージを与え、資産価値の低下や安全性の問題につながる可能性があります。
・定期的な換気と清掃により早期発見、早期対策
・シロアリは湿気を好むため、湿気対策(除湿器の設置、雨漏り修理)で湿気がこもらないようにします
・木材や落ち葉などを放置せず、家屋周辺の植物を管理して家に接触させない
・適切な防蟻処理(薬剤の散布や土壌処理)をする

4.2 駆除方法
ベイト工法:シロアリの好む餌に薬剤を添加しコロニーごと駆除
土壌処理:建物周囲の土壌に薬剤を注入
木部処理:被害を受けた木材への薬剤注入

5.定期的な管理の重要性
5.1 遠隔地からの管理方法
定期的な訪問または知人への依頼
防犯カメラやIoTデバイスの活用
空き家の管理サービスの利用

5.2 プロによる定期点検サービス
多くの害虫駆除会社が、定期的な点検サービスを提供しています。
年2回程度の点検により、シロアリ被害を未然に防ぐことができます。
また、月に1回空き家の定期的な巡回をすることで早期発見、早期対策が可能です

空き家のシロアリ被害は、早期発見と適切な対策が鍵となります。
実家から離れて暮らしていても、定期的な管理と専門家による点検を行うことで、大切な家屋を守ることができます。

2024/09/01

実家を離れて暮らしている皆さん

実家を離れて暮らしている皆さん、台風シーズンが近づくにつれて気がかりになるのが実家の状況ではないでしょうか。
特に空き家となっている実家は、台風による被害を受けやすく、適切な管理が欠かせません。
この記事では、離れて暮らす人々向けに、台風時期の空き家管理について知っておきたい情報をお伝えします。

1.台風による空き家被害の実態
1.1 最も多い被害とは
台風による空き家の被害で最も多いのは、屋根や外壁の破損です。
強風により瓦が飛ばされたり、近くの樹木が折れたせいで屋根が傷み、それにより雨漏りが発生したりすることが想定外に起こります。
また、その被害が長期間放置された場合、小さな被害が建物だけでなく、空き巣の被害を誘発するなど二次的な大きな問題に発展する可能性もあるんです。
1.2 被害が大きくなる原因
空き家の被害が大きくなる主な原因は、日常的なメンテナンス不足です。
普段住んでいれば気づく瓦などの屋根材のズレや浮き、外壁の浮きなどの定期的な点検や補修がなされていないと、すこしずつ建物の劣化が進み、台風の特に強風に対する耐性が低下してしまいます。

2.台風前の事前対策
2.1 定期的な点検の重要性
できればお盆や正月など年に2回程度は実家を訪れ、建物の状態を確認することが重要です。
屋根、外壁、雨どいなどの外部だけでなく、内部の壁や天井にも注意を払いましょう。あわせて蟻道(シロアリの道)や羽アリの形跡などでシロアリの被害なども確認しておきましょう。

2.2 屋外の整理整頓
庭や玄関先にある物が飛散して被害を拡大させる可能性があります。
台風シーズン前に、不要な物は処分し、必要な物は屋内に収納するか、しっかりと固定しましょう。これはごみを放置されない予防にもなるのでぜひ行ってください。
2.3 建物の補強
屋根や外壁などで、がたつきや老朽化した部分、弱そうな箇所は、あらかじめ補強しておくことが大切です。
特にテラスなど波板の屋根や木製雨戸、樹木の近くの窓ガラスなどは強風の被害を受けやすいので重点的にチェックし、必要に応じて専門家に相談しましょう。

3.台風接近時の緊急対応
3.1 遠隔での情報収集
気象情報や地域の防災情報をこまめにチェックし、実家のある地域の状況を把握しましょう。SNSやネットニュースも有用な情報源となります。
3.2 近隣住民との協力体制
できれば、日頃から近隣の方々と良好な関係を築いておくことで、緊急時に協力を得られる可能性が高まります。連絡先を交換し、台風接近時には状況確認をお願いすることも検討しましょう。
また、地域の空き家管理士さんと「空き家管理」を契約しておくと台風後の臨時巡回のサービスもありますので安心です。

4.台風通過後のチェックポイント
4.1 外観のチェック
可能であれば台風通過後は、できるだけ早く実家を訪れ、外観をチェックします。
屋根の損傷や雨どいのはずれ、外壁の剥離、窓ガラスの破損などを重点的に確認しましょう。
4.2 内部の確認
雨漏りの跡や雨水のシミがないか、内部も丁寧に確認します。壁や天井のシミ、床の膨らみなどに注意を払い、異常を発見したら速やかに対処することが重要です。

5.空き家管理サービスの活用
5.1 サービスの種類と特徴
空き家管理サービスには、定期的な見回り巡回、台風や地震など緊急時の対応、庭の手入れなど、様々なメニューがあります。自分の実家の状況や予算に合わせて、適切なサービスを選びましょう。
5.2 選び方のポイント
空き家管理業者を選ぶ際は、対応エリア、サービス内容、料金体系をよく確認しましょう。また、緊急時の対応力や、報告の頻度・方法なども重要なポイントです。

まとめ
台風時期の空き家管理は、日ごろの準備と被害があった際の迅速な対応が鍵となります。
定期的な点検と必要な補強を行い、緊急時の情報収集体制と対応策を整えておくことで、大切な実家を守ることができます。
遠距離に住んでいて管理が難しい場合は、空き家管理サービスの利用も検討してみてください。
実家の安全を守ることは、あなたの心の安らぎにもつながります。
この記事を参考に、今すぐ実家の台風対策を始めてみませんか?

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